名古屋の施設で、いつも車椅子でテーブルの前に一人で座られているおばあさんがいます。ずーと独り言を言っています。
在日朝鮮人で三年ぐらい前から朝鮮の言葉しか話さなくなったと職員さんから聞きました。
もちろん認知症だそうです。
ご家族におばあさんはなにを言っているかと聞けば「だいこんがどうだこうだ…」意味のない言葉を話されているそうです。
訪問リハビリマッサージにはいることになったので、朝鮮語で話しかければいいのでしょうが、それは無理なのでいつもどうり日本語で話しかけました。
「おばあさん、おはよう。今日は暑いね。ここに来る途中花が咲いていたよ。」おばあさんに通じるかどうかはわかりませんが、すこしでもコミュニケーションがとれないものか、たのしそうにお話し、たのしそうな表情をしてみました。
おばあさんの表情を観察し、笑っていればこちらも笑い、ときどきうなづいたりもしてみました。
夏の暑い日のことです。リハビリマッサージをしているとおばあさんはきゅうに私の白衣のえりをぐいっとひっぱり何か言いました。
その日は暑くて車に乗っている時はえりのボタンをゆるめていたのです。なんどもはめたりゆるめたりしているので知らぬ間にはづれていました。
たぶんおばあさんは「こんなにだらしのないかっこうをしていてはいかんぞ」と指摘されたものだと思います。
すぐにボタンをかけなおしたらうなずいておられました。
認知症で何もわからない、なにも通じないという態度で接してはいけないとあらためて思います。
その人がどの部分どれだけ認知できなくて、どの部分認知がまだできるのかはわからないのですから。
訪問マッサージ 名古屋 北区 ジャーミン

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