名古屋の施設で訪問マッサージのリハビリ中のことです。
ふだん車椅子で、トイレのとき移乗だけはできるおじいさんがいるのでみて欲しいと声をかけられました。
ケアマネジャーさんと日時をあわせてその方の居室に行きます。
おじいさんは昔、憲兵で剣道の師範。
そしてこう言われました。「こんな生活していたら本当に歩けんようになってしまう。どうにかして歩かして欲しい。介助があれば歩ける。」
その話を聞いて、手をさしのべ立ち上がりをしてみました。しっかりと立たれます。
では、その場で足踏みをしてみましょう。一、二、三。足踏みもできました。
私は手引き歩行なら少しは歩けるのではないかと思い、短い距離を歩いてもらうと歩けたのです。
後ろの方から介護師さんの声が聞こえます。「おじいさん、歩けたの」。
まさしく、おじいさんの言ったとおりでした。
今まで車イスの生活をし、トイレの時のみ移乗の介助をうけていた介護はなんだったのでしょう。
その後、お医者さんの同意書が、なかなかもらえずマッサージをすることはありませんでしたが、おじいさんの介護方法が変更され、見守りをふくめた介助方法になったのです。このことは現場の情報の共有に欠けていたのか、始めにきめられた介助をそのまま続けていたためだと思います。

コメントを残す