名古屋市 訪問マッサージ ジャーミン

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 訪問マッサージ ジャーミン

ブログ

あるおばあさんの悩み

いつものように訪問リハビリマッサージをしていると、おばあさんが話を始めました。

そのおばあさんは車イスでの生活、普段はベットの上で休まれております。車イスへの移乗は一人で可能。

リハビリマッサージをすると世間話が始まりました。

「あんたなー、昨日の夜はあまり寝れんかったわ。よる目が覚めると布団の足元に髪の長い女が、じーとすわっとるの、一言もしゃべらず、ただ座っているんだわ。顔が髪の毛でかくれてみえないの、横からみると紙のようにぺらぺらなんだわ。それでなー、ちょっと前のことなんだけど、天井の細い隙間からよくぺらぺらな人間が顔を出してのぞくの。こんな毎日では、おちおち眠っとれーへん。」

こんなことを言い始めるのです。

「そんなことでは、おばあさんの言うように寝とれーへんわな。職員さんに話したの。」

「言ってはみたものの、なかなか、かわりゃーせん。こまったなー。それにこの前、おとこのひとが部屋に入って来て、入り口でずーと立っとるの、きもちわるいよー。なんとかしてもらわなあかんわー。」

職員さんにそのことを報告すると、当然ながら最初の話は妄想で、次の話は、おなじ施設の認知症のおじいさんの話だそうです。なかなか、おばあさんの心の平和はおとずれません。

数ヵ月後、そのおばあさんのお部屋のドアノブに紐がまいてありました。たぶん、鍵のつもりで巻いたのでしょう。私がみても鍵の役目を果たしているとは思えませんが、それだけ、おばあさんにとっては深刻なのでしょう。

結局、このおばあさんに対して、マッサージ・リハビリ以外、話を聞いてあげることしかできませんでした。

夜間の妄想

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わたしのお薬

「せんせー、ちょっとお話があるんですけど」

名古屋のとある場所で、

「なんでしょうか?どうかされましたか?」
「じつは私だめですの」

この方は訪問マッサージの患者さんではないのですが、よく顔を合わせるので、挨拶代わりにお話をしていました。
「なんだか気持ちが落ち込んで、うつになりそうなんです。」
「この前も娘さんが面会にこられていたでしょ。そんなお顔をしていると心配をかけてしまいますよ。」
「そうなんです。娘がもっと来てくれればいいんですけど。あれは、私にとって薬です。」
こんな会話をたびたびしていると、娘さんが面会にこられたときにこういわれました。
「最近、お母さん元気になった様におもいます。」
確かに、私が見ても、以前より元気になってきた様にみえます。
実は、この方とおしゃべりする様になり、ほかの患者さんの治療の時、この方も近くにおられると話をふっていたのです。

ときには若い娘時代のエピソードを話され、みんなで冗談をまじえて笑いながらリハビリ・マッサージ治療をしていました。
やはり、自分の話を聞いてもらえる人がいること。たわいのない話でも冗談を言って笑っていられることが必要だったのでしょう。
この後、マッサージの依頼が娘さんから来ましたが、残念ながら訪問マッサージの対象外で治療として伺うことはできませんでした。

わたしのお薬

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このブログでのおじいさん・おばあさんは実際には名字で○○さんとお呼びしています。

個人情報の関係で本人が特定されることのないよう、ブログ中にはおじいさん・おばあさんと表記しております。

 

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いくらなんでも えれーよー

以前、104歳のおばあさんと名古屋の施設におじゃまするたびにお話をしていました。

私の訪問リハビリマッサージの患者というわけではなかったのですが、患者さんとだけ話をしないというのは、周りの利用者さんからみるとどう思われるのか気になり、挨拶代わりにお話しさせてもらいました。

色々な昔のことをお話になります。

「おみゃーさんなー、名古屋の松坂屋は昔、呉服屋で木造の3階建だったで、」

「私はなー、名鉄の線路がひかれる前から、ようしっとるで。」

「わたしは、あそこの公園ができた頃のことよう覚えとるわ。でもよー、そのときの知った人はもう全員おらんくなったわ。」

週に何回も会っていると、おばあさんの昔の話のネタはすぐに底をつきました。

横のほうから他のおばあさんが話しかけてきます。「先生、よう、このおばあさんの話を聞いとれるねー。私は同じ話ばっかで、よう聞いとれんわー」
今のおばあさんの生活では話の新しいネタはあるはずもなく、昔話はかぎりがあるのです。

でも話を聞くと、そのおばあさんはこう言ってくれます。「あんただけだよ、私の話を聞いてくれるのは。」

いくら施設にいても世間話のできる人は少なく、人が集まっていても孤独なのです。

体が元気で自分の家で生活していたころは少しばかりの普通の会話もあったでしょう。

そのおばあさんはこんなこともお話されました。「日本の政府も、もうちょっと考えないかんわー。人間、百歳をこえて体のえらい人は政府が薬をもらえる様にしなあかん。生きたい人は、もらわず生きればええ。いっくらなんでも百歳を超えるとえれーでー、えれーでー。」

百歳を超えるおばあさんの気持ち

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家に帰りたい。

名古屋のある場所で

「あんた、 加藤電気、しっとるか?」

「どこの電気屋さんですか?」

「○○町のだわ。」

「もしかして一宮のですか?私は残念ですけど一宮のことはあまりわかりません。」

このおじいさんが私に聞いてきたのは、ご自分の家への行き方を知りたかったからです。

他のおじいさんも同じようなことを聞いてきます。

「小牧駅のうらの○○町わかるか?」

「あんた北区の光音寺だろ、わしの家しっとるか?」

この方たちは、みんな施設に入所されている方々です。

みんな家に帰りたいのでしょう。

わたしは最初、施設という場所は、どうみても自分の家とは思えない。だから単純にかえりたいのだろうと思っていました。

しかし、あるおばあさんがこう言ったのです。

「わたしだって家には帰りたいと思うよ。だけど、よく考えると、家に帰っても人の助けがないとなにもでけせん。結局、家族に迷惑をかけてまたここに戻ってくるんだわ。」この言葉を聞いて私はきずかされました。  家に帰りたいと思うのは、単純に家に戻ることではなく、いぜん、暮らしていた生活に戻りたいということ。それは体が今よりも健康で施設入所の必要のない生活。たとえ認知症で状況判断に欠けるご老人でも、漠然とした家という場所での生活イメージが「家に帰りたい」という意思表示で、言葉でだされるのではないでしょうか?

家に帰りたい

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